ロイバッティ

シンプル・プランのロイバッティのネタバレレビュー・内容・結末

シンプル・プラン(1998年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

次次ほころびだす不始末をより大きな悪でねじ伏せる展開はスリリングでおもしろい。

最後まで良心の呵責の感じかたのおかしい夫がよいではないか。

兄弟の父が交通事故死したのは飲酒運転が原因じゃなくて借金苦による自殺だったとか、その借金は弟の大学の学費のためだったとか、そのせいで兄は農場を継げなくなったとか、複雑な事情と感情を抱えてギクシャクする兄弟もよかった。

弟は、苦悶の表情で兄を撃つけど、一緒に自供しようという選択肢はないのね。
父の死因とか兄の断たれた農場継ぎの夢を知った上でなお「捕まらない範囲で出来るだけ大金を手にしたい」という姿勢は一切ぶれていないのが素晴らしい。生半可な気持ちでクライム映画つくってない。