『おばあちゃんの家』(2002)
監督:イ・ジョンヒャン
都会から極度の田舎に来た少年が、耳も聞こえず、口もきけない祖母と2人きりで生活する。
テレビなどの暇つぶしもなく、食事も子供の舌には合わなさそうなものが並ぶ。
主人公の少年は祖母に対して反発し、どこか馬鹿にしたりするような態度もとる。
作品を見ていて不快に思う部分もないとは言えないが、自分も反抗期の頃、優しいはずの祖父母のすることになぜかいちいち反発したり、彼らがやることなすことが「古い」と思うこともあったなぁと思い出す。
心洗われる名作というわけではないけれど、素直になれない年頃の少年とひたすらに優しい祖母が段々距離を縮めていく様を見てほっこりしたり、今はなき祖父母のことを思い出したりもした。
心にすっと入ってくるような作品だった。