FREDDY

ロボコップ2のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ロボコップ2(1990年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

アーヴィン・カーシュナー監督がピーター・ウェラーの主演で制作したSFアクション『ロボコップ』シリーズの第2作である本作は、巨大コングロマリット企業・オムニ社が運営を担うデトロイト警察が労使交渉のためストライキを起こしたことで街中に犯罪が横行し、歴史上最悪と呼ばれる新型麻薬"ヌーク"も蔓延していたことを受け治安を回復させるべく相棒のアン・ルイスとともに犯罪撲滅に邁進していた中、ヌーク教団の教祖ケインの部下である麻薬の売人で交渉役をも担っていた少年ホブを追跡したことで発覚した教団と繋がりを持つヌーク中毒者のデトロイト市警ダフィ巡査から得た情報を頼りにケインが身を隠しているとされる教団のアジトへと向かうも、待ち構えていたケインらによって重度の損傷を負ってしまった"ロボコップ"ことアレックス・マーフィが、オムニ社が治安対策として開発を進めていた"ロボコップ2号機"の開発部顧問に新任された心理学者のジュリエット・ファックス博士によって修復時にプログラムが書き換えられ任務に支障をきたしながらも強引な方法で自らプログラムを書き直しケインの逮捕まで漕ぎつけたところ、犯罪者をベースとした"ロボコップ2号機"の開発に乗り出したファックス博士がケインを利用し『ロボコップ2号』を完成させたことで勃発した騒動に立ち向かっていく様が描かれた作品となっているのだが、本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないが前作と比べてしまうとやや見劣りする箇所がちらほらとあり、率直な感想として可もなく不可もなくといったところでしょうかね。映像こそは前作と同様時代を感じざるを得ないがアクションシーンは迫力があって良かったと思いますし、下敷きとなる設定もやはり面白くてシリーズ作品として惹かれるものはある。ロボコップ2号との戦いに至るまでの過程も決して悪くはなかったです。ただ、いかんせん内容の薄さは気になるところですし、断片的な記憶によって人間とロボットの狭間で葛藤するアレックス・マーフィの姿や、相棒であるアン・ルイスとの関係性に触れるもどこか中途半端で何も進展を見せず。個人的にはもう少しドラマ性が欲しかったですね。それと印象的なシーンはほぼほぼなくてマーフィが斉射されるシーンの衝撃から考えてしまうと物足りない気持ちで胸がいっぱいになってしまいますし、中盤で映し出される余計なコメディの必要性もまた首を傾げるばかり。少々残念な仕上がりでした。
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