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ボーイ・ミーツ・ガールの一のレビュー・感想・評価

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)
3.3
『ホーリー・モーターズ』のレオス・カラックス監督長編デビュー作

失恋した少年と少女との一夜の出会いから思いがけぬ悲劇までを描く

“アレックス三部作”の一つで、ゴダールの再来とまで言われた鬼才のデビュー作

孤独な若い男女の刹那的な生き方や、人生に対する葛藤や青臭い恋心
スタイリッシュなモノクロ映像の美しさもさることながら、モノクロの暗さ以上に薄暗さがある憂鬱な物語
ロマンティックなのにどこか倦怠感が漂い続ける雰囲気作りの妙

正直詩的で理解できない描写も多く、ピンとこないないままだったが、芸術性の高い映画であることはわかる
そして本作を20代前半で撮っているというのはとんでもない才能

カラーでは感じられない光や影、水面の反射などと見せ方ひとつひとつが美しい

カラックス作品ではお馴染みの、超個性的なドニ・ラヴァンとは正反対過ぎるミレーユ・ペリエの圧倒的な透明感
表情から仕草まで言葉を失うほど全てが美しかった
ミステリアスな雰囲気をまとった彼女に心惹かれていくアレックスの気持ちは、全男性がわかるはず☝🏻笑

とにかく物静かですが印象的なシーンはいくつもあるので意外と最後まで集中して観られた
間違いなく人を選ぶ映画ですが…😇👌🏻

〔Rotten Tomatoes 🍅※100% 🍿72%〕
〔IMDb 7.0 / Metascore - / Letterboxd 3.7〕

2020 自宅鑑賞 No.382 GEO
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