油ベーコン

笛吹川の油ベーコンのレビュー・感想・評価

笛吹川(1960年製作の映画)
4.4
お、おっもしれ〜!
戦で何もかも奪われる貧農の世代を超えたストーリー。誰もが何かの生まれ変わり的世界観が無常感MAX。

特殊カラーはまあどうかと思うけれど、途中から話が面白くてあんまり気にならなくなった。一種の民話的味付けと思えば許せなくもない…かも?

デコちゃんと高廣の思い切った老け顔メイク&演技が立派。
(ただし高廣は老人の割には脚ががっちりしてるぞ〜)
役者がすごい豪華&自然がすごく美しい。
山岡久乃さんの調子乗った姉ちゃんの調子乗り振りがグー。
大きくなった上に髪の毛があったから田中晋二くんに最後まで気づかなかった。
台詞なし&出番わずかの川津くんがすごい存在感!

特殊カラーと原泉さんの不気味な存在感のせいでちょっと中川信夫監督「地獄」チックでした。

「先祖代々お屋形様のおかげになって」というセリフがパンチありすぎて腹にくる。



染五郎よ腹から声出せや!