カンパッチー

スクラップ・ヘブンのカンパッチーのレビュー・感想・評価

スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)
3.6
オダギリジョーがひたすらカッコよい。

最初のクソをぶりぶりとひねり出すトイレのシーンからこの映画はクソみたいな社会の不条理さ、くそみたいな毎日、クソッタレな人生をテーマにしてるんだなと思います。ただ依頼人から請け負うトイレが本当に汚い!加瀬亮が柄本明に殴られてトイレに転がるシーンは「もうやめてくれ!」と切に願いました。

鈴木砂羽さんへの復讐代行まではコメディーっぽく笑えたけど、拳銃強奪からガラッと雰囲気変わるのでなかなかビックリしました。加瀬亮の考え方とか行動わかるなぁ…誰かの影響で変われた気がしても、どこかで絶対ブレーキがかかってしまうんですよね。そのブレーキがオダギリジョーにはなく、彼は向こう側に行けたけど加瀬亮は結局クソッタレな人生が続いていくやるせなさ…。

オダギリジョー=ブラッド・ピット、加瀬亮=エドワード・ノートンとまんまファイトクラブに影響されてます。ストーリー的にも太陽を盗んだ男+ファイトクラブという感じでそこに栗山千明がちょこっと入ってる感じ。栗山千明はパッケージやあらすじに載っているほど重要な役だけど出番は少ないです。しかし、やっぱりキレイ!二階堂ふみと宮崎あおいと栗山千明は日本の宝だと思うんですよ、人間国宝に選ぶべきですよ、本当に。