はま

スクラップ・ヘブンのはまのレビュー・感想・評価

スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)
3.4
前半はテンポが良くて笑いながら観れたけど後半はテーマが重苦しくなってくる。

「拳には拳を、世の中には想像力を」
常識や法律に縛られてる社会に想像力が欠落しているのか、そういった世の中に抗っていこうとしているテツに想像力が欠落しているのか。観てる側の想像力に問いかけるような作品だと思った。
想像力の欠落した社会に親の人生を狂わされたテツの苦しみは共感できるけどね…

加瀬亮の不安定さやオダギリジョーの最後のシーンなど、俳優の演技はどれも素晴らしかった。特に柄本明が怒号を浴びせるシーン!

サキの人物像の描写がもっと欲しかった。
物語に爆弾を組み込ませるために出てきたような印象があるのが少し残念。
まあ自分の想像力が欠落しているだけかも知れないけど。

ラストの締め方とフジファブリックの蜃気楼は最高。
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