yuuuumi

評決のときのyuuuumiのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
4.7
ジョン・グリシャム原作の法廷映画。

白人青年が10歳の少女に暴行する事件が原因で、法廷で、少女の父が犯人を銃殺する事件が起きてしまう。

白人が黒人を弁護する事によって、家族も被害に遭ったり、人種間問題に発展したりと、この裁判は重い問題になっていく様子が描かれています。
自分の身の回りの人達が同じ白人によって危険な目に遭っても、自分が正しいと思った信念を貫き、不利な状況になっていく中での裁判の続行には胸を打たれます。

黒人側は、地位向上の為にこの裁判に負けるわけにはいかないと躍起になり、白人側も捨てられない差別。

裁判が進んで行く上で見失っていくものが『真実』という言葉が核心をついているなと、感じました。

最終弁論での真実の事件の姿を語るシーンは涙なしでは観られないし、肌の色なんて関係なく、偏見を捨てて、本質を見抜く事が大事な事であると教えられた作品でした。

心を突き動かす力のある作品だと感じます。
yuuuumi

yuuuumi