この年代の映画はなんでこうも色褪せないんだろう。名優揃いで序盤からグイグイ引き込まれた。最終弁論前にサンドラ・ブロックが主人公に「あなたに見える“事件の真の姿”を彼らに見せてあげて。」とアドバイスを送るが、まさに最終弁論で主人公は事件を知らされた瞬間から被害者の父の身になって娘の寝顔を見つめていた彼だからこその弁論を揮う。そこら辺のキャラの感情やセリフがそれぞれのキャラの行動や言葉に影響を与えているところがストーリーとしてしっかりしていてよかった。最後はどうなの?って気もするけれど、創作物なのだから当時はこれぐらいやらないと世界が変わらない現実があったんだろうなと今の時代に生きているからこそ思った。まだまだ人種差別やその他の差別は溢れているし、無くならないのかもしれないけれど…。