YuA

評決のときのYuAのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
3.7
黒人ということが法廷で不利になってしまう現実を、白人の弁護士だから逆手に取って闘えたという皮肉。
マシューマコノヒー演じる弁護士の裁判にかける動機が、人に対する尊厳と自分に置き換えて考える想像力に基づいていたのが良かった。

この映画は黒人のケースですが、沖縄も似た事件がよく報道されていて、差別の矛先は違えど一部の心が弱い人達が取り憑かれる精神構造は似ている気がしました。

誰しも偏見や差別感を持っていると思います。ただ自分を肯定したいがために、そんなものを拠り所に生きていくのは誰も幸せにしないわけで、マコノヒー演じる若手弁護士のように自分の殻を破りながら生きていきたいなと。

2人殺しての結果はさすが極端なアメリカらしいという印象。もう少しなんとかしてほしい。

マコノヒー、サミュエルジャクソンみんな若くて、目の保養になりました。
ケビンスペイシーは性格悪そうで、演技というより一連の報道を受けて素の性格に見えてしまって複雑。
サンドラブロックを救ってくれた人は何だったのか、そういう人もKKKにいたのかしら。
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