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ホット・ロックのotomisanのレビュー・感想・評価

ホット・ロック(1971年製作の映画)
3.9
 日本でルパン三世が毎週のように脱獄でがんばってた頃、アメリカのドートマンダーは円満出所の優等生、超大国の泥棒は官費で余裕の「別荘」暮らしだ。時代もピッタリ半世紀前、晴れた日には世界一のWTCで北館と南館のどっちが高くなるか賭けが進行中という時分、まだ半分鉄骨でまさかあんなに不愛想な双子に成長しようとは。

 何年?何か月?喰らってたのか元のチームが直ぐ揃う辺り、案外ムショ入りも単になにかの方便という事か?持続可能な盗人稼業の必要経費のこころなるか。さっそく運転の下手な営業担当がアフリカ某国の国家的密事を咥えてしっぽを振って待ってるが、迎える大泥棒は嬉しそうじゃない。へたな運転で死にかけたら当然かな。

 某国ではお勤め中の泥棒でも実力本位、袖の下なしで業者選定するんだろうか?大国に公然と奪われた国宝を取り戻すのに手段の選択なんぞ慮外ならムショ帰りで性能の怪しいドートマンダー一味でいいのか。公民権も勝ち取ったブラックパワーは謀議に憚るところなしなのか。'71年のエッジが利きすぎてる気もするがそれはOK。
 毎日ほぼ快晴ななか、しかし、お仕事は途中の全ステップ達成度80%感満載のままシナリオなしの最終ステップへ。

 宝石一個のため、乗り物名人はヘリコプターを制覇して次は潜水艦か?ロケット飛ばして衛星監視でもするか?対する誰かは一生痔に悩む運命なのに、経費超過と目的未達でおかんむりなクライアントからは愛想を尽かされる。
 ぼやき出したら、深夜美術館と真昼の第9分署と、侵入、強奪、逃走セットを2ステップ、脱獄1回(遂に)、お芝居一幕に解決のカギの騙し取りがやっとこすっとこ大車輪なんだが、そこは大泥棒、〆のよもやな銀行強盗で元クライアント某国大使も悪党弁護士も出し抜いてやっとドートマンダー流100%を披露。ああやっぱり、泥棒しかできねえのだなぁと思う事必至だろう。