メル

ザ・ハリケーンのメルのレビュー・感想・評価

ザ・ハリケーン(1999年製作の映画)
4.0
ボブ・ディランの「ハリケーン」は日本でもヒットしてラジオからよく流れていた。
それが「ルービン・カーター事件」を歌ったものだと知ったのはずっと後で、この作品を最初に観た頃だ。

デンゼル・ワシントンの圧倒的な役作りに感動したし、黒人少年との繋がりや彼の存在によって獄中のルービン・カーターが希望を持ち始めるところ等、胸が熱くなる場面が多かった。
何と言っても実話である事に驚いた。

アカデミー主演男優賞候補になりながら、その年の受賞者は「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシーだった。
2年後晴れてデンゼル・ワシントンが主演男優賞に輝いたのは悪徳警官役の「トレーニング・デイ」だった。
そしてその年の主演女優賞はハル・ベリー。
アカデミー賞に全く関心が無くなったのはこの辺りからだ。

ついこの間も「白すぎるオスカー」と物議を醸していたけど、人間が決めるものには少なからず何か他からの圧力が掛かるものなんだと思う。

今回改めて見直してハリケーンを手助けしたカナダ人にリーヴ・シュレイバーやジョン・ハナーが出ていた。
最初見た時は知らなかった俳優も20年近くも時が経って見ると結構知っている人が多くて嬉しかった。
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