かや

黄色い星の子供たちのかやのレビュー・感想・評価

黄色い星の子供たち(2010年製作の映画)
4.0
ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられた。

1942年ナチスドイツの占領下にあったヴィシー政権による一斉検挙によって、両親と引き離され、過酷な運命を生き抜いた子どもたちの物語。

味方だったはずのフランス警察主導でユダヤ人がドイツの収容所に送られた。
1万3千人中生き残ったのは400人。
その人たちの証言によって製作された本作。
詳しくはヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件で検索。

今生きている女優のなかで、一番好きと言っても過言ではないメラニーロランの出演作を観漁ってた数年前に鑑賞。

最初は幸せで温かい家族の光景を見せておいて、ある場面から一気に絶望に叩き落とす。
「ライフイズビューティフル」的な作り。

世界史に疎いってこともあり、まさかフランス政府が関与してたとは知らなかったので衝撃だった。
収容所のシーンはやはり息苦しくなる。

そのなかでも懸命に生きようとしていた子どもたちや、助けようとしていた医者や看護婦の姿があるのに、その努力は全く報われないのが余計に辛く感じさせる。

この映画に希望はほぼ無い。

監督の家族がユダヤ人で、実際に近い経験をしたことが、この映画を作るきっかけになったとか。
たしかメラニーロランもユダヤ系だし、ジャンレノも枢軸国寄りだったスペイン政権から逃げてモロッコに行った親を持つ人らしいので、キャストもこだわってる。

正直メラニーロラン目当てで軽い気持ちだったのが恥ずかしい。
楽しめる映画でもなければ、面白いと感じる映画でもない。
ただただ辛い映画だが、絶対に観る価値はある映画だと思います。
特に今年は終戦から70年という節目でもありますし。

フランス×戦争ドラマという珍しい組み合わせで、手出しづらいとは思いますが是非。

チェックし忘れてて、ただチェックするのもあれだし、レビューしときました。