らくだ

イエスマン “YES”は人生のパスワードのらくだのレビュー・感想・評価

4.0
なんでも否定的で人生行き詰っていた主人公が、「なんにでも『イエス!』で返してポジティブな人生に変えよう!」という怪しげなセミナーに参加して、ちょっとやってみたら人生がガンガン変わっていく、というとてもポジティブなオーラに包まれたお話なのですが、この人生の切り替わり方、上向き方が不自然なまでにうまくいくのが面白くて「世にも奇妙な物語」のエピソードのような不思議な感じです。逆に「NO」で返すと途端に不幸な目にあう、というのもいかにもですね。
適当に全部YESで返していた金融の仕事やイベントごと、語学教室やギターなんかの習い事が、その場では効いてこなくてもあとになってどんどん人生好転のきっかけとして生きてくるのが物語として気持ちよすぎる…

ラストのカールの決断や意趣返しなんかも痛快で、映画全体の後味があまりにも良すぎるので、スッキリした気分になれました。「これからは周りに対して前向きな返事が出来るようにしていこうかな…?」ってなんとなく思える、素敵なコメディです。

主人公カールを演じるジムキャリーが、せっかく顔が良いのに(??)めちゃくちゃコミカルな百面相魔人で、ちょっと加減を間違えると主人公にイライラしかねないこの作品の空気を力技で中和してくれてるんですよね。この作品で彼以上に演じられる人類はいないんじゃないかな…?というレベルのすごいハマり役だとおもいます。なんであんな顔できるんだ…



あと、劇中でDDRを遊んでいる場面が出てくるんですけど、ここで華爛漫(DDRに収録されている曲)が普通に流れてきたので音ゲーマーは反応しました。いい曲です
らくだ

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