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イエスマン “YES”は人生のパスワードのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公はそのネガテイブな性格ゆえに仕事もプライベートもうまく行かない。ある日旧友の誘いで自己啓発系のセミナーに参加した彼は主催者に促されるまま「いつどんなときもイエスと言う」ルールを自分に課ことになる。当初はノーと言えないため親切につけ込まれるなどトラブルが絶えなかったものの、ポジティブな行動によって次第に運気を上げていくのだが......という話。ジム・キャリー主演。BBCのラジオディレクターが自ら行った体験が基になっているらしい。

前向きな生きることの素晴らしさをコミカルなエピソードの数々とともに描いた多幸感に溢れた作品。
半ばやけくそ君に「イエスマン」となった主人公が揉め事に巻き込まれつつも、やがて殻を破って自分を解放することで自身の成功とともに周囲までも幸せにしていく過程がおとぎ話のようで観ている側もほっこりさせられる。
主演のジム・キャリーもはまり役で、彼ならではの明るいキャラクターとお馴染みの顔芸を活かした演技が素晴らしかった。ヒロインのゾーイ・デシャネルも出世作である「(500日)のサマー」の頃の作品なので可愛らしさが半端ない。
終盤、イエスマンであることが恋人にバレたことで関係が破綻しそうになるが、主人公が自分の本当の気持ちに向き合った上で「イエス」と言う境地に達っする流れで大団円でまとめている。疲れた時に元気をくれる映画だった。
音楽も良い。歌唱シーンはオリジナルも上手いのだが、吹き替え版も声優が日本語歌詞で歌っているのでこちらもおすすめ。

現実だったら序盤のホームレスとのエピソードで財産全て巻き上げられそう(^^)
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