パグレ

イエスマン “YES”は人生のパスワードのパグレのレビュー・感想・評価

3.9
Q.この映画は面白かったですか?
A.イエス!!!!

というか
「面白い面白くない」のもうひとつ上のステージ・・・つまり映画を通して何かを得るという稀にある体験をもたらしてくれる次元に達しているのではないだろうか
そもそも題材からしてハードルが低い、YESと答えるだけだ、自分にもできるという身近なテーマだからこそ「何となくボンヤリとだけど明日以降の人生がすこし晴れたような感覚」を受け取れたのかもしれない
心の中にたまっている老廃物をしぼり出してくれる、そんな感じの映画だった


鶏が先か卵が先か、という話ではないけれど
NOと答えるからネガティブになるのか、それともネガティブだからNOと答えてしまうのか?
ならばYESと答えたら物事はポジティブになるのだろうか、人生は前向きになるのだろうか?

何かにつけてNOと答え、断るための言い訳や嘘ばかりを重ねてシラけた日々を送っていた銀行員の主人公カールが、ある日強引にセミナーに誘われる
Say YES!イエスと言え!そうすれば人生は良くなる!
・・・なかなかにうさん臭いセミナーだ
カールは半ばヤケクソ気味に「すべてYESと答える」という誓いを立てる。
するとどうしたことだろうか、様々なことが良い方向に転がり始めたではないか!恋人ができたし出世もできたぞ!

・・・という感じのあらすじなわけですが
あれですね、これ話の構図としてはミミ・レダー監督の「ペイ・フォワード」に近いですね

作風としてはコメディチックな仕上がりとなっていますが、目に見えぬ何らかの力(ギャグ補正)が幸運を呼びよせているとか都合のいい設定ではなくて、幸福を手に入れるための哲学がちゃんと据えられているのが良かった

トゥルーマン・ショーから続けて2夜連続でジム・キャリー出演作を見たのですが
いずれも見終わった後の爽快感がスゲーわ、心が健康になった気がする
喜劇かくあれ、って感じ
ジム・キャリー万歳!
YES!ジム・キャリー!
俺もズーイーみたいな彼女ほしい!
パグレ

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