何事にも「ノー」と断り続けていた男が、全てにおいて「イエス」と答えたなら…。ジム・キャリーが送るコメディ映画。
ノーは孤独になり、イエスは幸福になるってのは極端なんだけどね。実際にイエスのみで生きたら都合よく利用されて騙され破産するだろって思うが、そんな事言うのは野暮ですね。映画の娯楽性を考えると、いいアイデア。突っ込まないで遊園地のアトラクションのように楽しむかどうか。
答えはもちろん「イエス」
楽しんだもん勝ち。
もしもあの時誘いを断らなかったら物凄くいい事があったかもしれない。断らなかったルートBの人生はルートAの今よりハッピーかもしれない。
「もしも」を考えるとキリがないけど、人生の中で何千回、何万回とあったイエスとノーは自分で決めて今があるから、ひとまず「今」をよしとしよう。
要は気の持ちよう。主人公カールは、イエスと言えば良いことがあるんだ、と思い込んでいたから、自己暗示がそのままポジティブに繋がり、物事が好転していったんだろうな。
韓国語やギターが、思わぬ所で役に立つから、好奇心やチャレンジ精神は大事だと思った。限られた行動範囲の中で限られた人にノーと言う人生は面白味がない。イエスでありとあらゆる可能性が広がり世界が広がる。初めての出会いや場所や経験を知る事ができる。
ジム・キャリーの映画を観ると元気になるね。潔い「ケツダン」とスクーターに乗る涼しげな「ケツ」を観て、明日も頑張ろって思った。
禍福は糾える縄の如し
(かふくはあざなえるなわのごとし)
そんなことわざを思い出した。
幸福と不幸は、より合わせた縄のように絡み合って交互にやってくる。