B5版

イエスマン “YES”は人生のパスワードのB5版のレビュー・感想・評価

3.2
気持ちが落ち込んだ時の民間療法といえば、やっぱりジム・キャリー映画だよね。

何にでもNoという後ろ向きで怠惰な主人公が、友人に誘われ紛れ込んだ、怪しげなセミナー。
そこで説かれたのは"イエスマン"の極意。
半信半疑ながら所構わず何にでもイエスと答える羽目になった主人公だが、すったもんだありながらも奇妙に噛み合った歯車により、人生は上手く好転し始めるが…

話は終着点ありきの予定調和ラブコメディなんですが、何しろテンポが良い。
流れるようなイエス連発から続く心地良いピタゴラスイッチなコミカル展開が面白い。癖になる疾走感。

イエスはけして万能薬ではないことが物語では示されるが、
だけどやらない、できない理由を瞬発的に探し出してしまう自己肯定感の低さが己の中に隠れてるならば、それを解き放つためのキーアイテムとして"なんでも肯定療法"はかなり有効ですよね。
心がいよいよ暗がりに閉じこもってしまったら、独善的な啓蒙や湿っぽい自己啓発本を見るよりも、此方で明るく笑いたいものです。

それにしてもジム・キャリー、三枚目役こそ彼の真価であるが、ほんとはお綺麗な顔なのに…嫌味なく顔芸が似合うハンサム。天晴!
最低限の一挙一同一表情で、起承転結の端から端まで説明つく役者、ジム・キャリーとかサミュエル・L・ジャクソンとかってあまりにも変わりが効かなくない???
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