みきてー

ちょんまげぷりんのみきてーのレビュー・感想・評価

ちょんまげぷりん(2010年製作の映画)
3.7
江戸時代の侍が現代にタイムスリップしてくる話。この映画があったのによく「サムライせんせい」の企画通ったなぁ…全く同じプロットです。

錦戸君演じる安兵衛の台詞回しはいわゆる「拙者、おぬしを愛してるでござる」的インチキ武士語なんですが、彼の落ち着いた声質もあってか意外に痛くないキャラクターになってました。
ともさかりえの頑張るシンママ役もはまってたし、キンコン今野のトリックスターな役どころもホッとする愛おしさがあり。福君も改めて見ると良い子ちゃん過ぎない綻びのある演技が上手いなと感心しました。

安兵衛は家事を手伝ううちにお菓子作りの才能に目覚めていきます。お菓子作りってセンスよりもいかに定められた工程通りに作れるかが味の肝なんですよね。まっさらな状態でスポンジのように現代の情報を律儀に吸収していく安兵衛が、お菓子作りに向いているのは納得。

「洗濯物のうち特に汚れの甚だしきものは、バケツにアタックを解きたるべき、一夜浸けおく由」とかひとりごちてる所もいちいち小ネタが利いてて面白かったです。もちろんご都合主義満々な箇所も数えきれないくらいありますが…

ジャニーズエンタメものとしてはちょいビターなラストも、胸が痛くなったけど思い返すと粋で良かったかもしれない。結構まっとうに面白い映画でした。