スローモーション男

第七天国のスローモーション男のレビュー・感想・評価

第七天国(1927年製作の映画)
5.0
 本当に素晴らしい作品でした!

 サイレント映画のなかでは一番好きです!
第一次世界大戦勃発前夜のフランス。下水道作業者のシコは無神論者だが、いつか地上に出て仕事をすることを夢に持っている。
一方、姉にひどい虐待を受けながら貧しい生活をしているディアーヌ。
ある日ディアーヌが姉に殺されそうになっているところをシコが助け、2人は出会う。
その後、警察に連行されそうになり2人は夫婦に成り済まし生活をし始める。
しばらくして2人は愛し始めるのだった。
「第七天国」と名付けた7階の部屋(ここのカメラワークは圧巻‼️)で共に暮らす二人。ぶっきらぼうなシコは優しく、臆病だったディアーヌは逞しくなっていきます!

サイレント映画ながら、役者の演技力で笑いや感動を見せてくれてかなり見応えがあります!

最初は喜劇まじりのラブロマンスで素敵ですが、第一次世界大戦が勃発しシコは兵隊として戦場へ行くことに。

別れのシーンは涙なしでは観れません!
自分の想いを伝えられなかったシコがディアーヌに初めて「愛してる」と言いました!

 戦場シーンは迫力あり、すべてが詰め込んである映画でした!
 一瞬諦めてしまうような、しょうがない出来事でダメかと思いましたが、希望はありました!神様は救ってくれたのです😭
ラストシーンの美しさは映画屈指の名シーンです!!!

約100年前の映画がこうして僕のような若者の心を掴んでしまうくらい時代を越えた名作です!

シコ!ディアーヌ!ヘブンズ!