鬼泣き。。。坂本九『上を向いて歩こう』の元になったとも言われている本作。活弁映画でこんなに泣けると思わなかった。
難解な比喩や伏線の解釈をする時間が必要なく、鑑賞から感動までに時差がないのがサイレント映画の良さだと思う。
哀れみからの情→対等な愛になって、不器用な男性がまっすぐな告白を吐く瞬間の恍惚はなかなか味わえないし、
瞼の裏にドレス姿を焼き付けるのも、毎日11時に思い出すのも、螺旋階段も、全てがラストに繋がる"映画らしい"脚本の美しさ。1世紀前のクオリティとはとても思えない。
無神論者のシコ、臆病なディアーヌはお互いに影響を与え合い、神頼みではなく自分たちで天国を作りあげる。
「今の自分が嫌いならまだ見込みはあるね」
「働くのは地の底でも住むのは星のそばさ」
無声映画独自のセリフ出しが、余計にロマンチックさを増長させて泣かせにくる。
チャールズ・ファレル氏、どタイプすぎるのでお名前覚えておきます_φ(・_・