ウシュアイア

テルマエ・ロマエのウシュアイアのレビュー・感想・評価

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)
3.0
(2012年5月4日)
この『テルマエ・ロマエ』という漫画作品を知ったのはノイタミナ枠でDLEのフラッシュアニメでやっていたのを観て知った。DLE版が基準になってしまっていることもあり、フラッシュアニメよりもつまらなかったらどうしよう、という懸念のもと、原作はまだ読んでいない。

さて、この映画版であるが、DLEのフラッシュアニメ版よりも面白かったか、というと、答えは”No”。古代ローマを再現したセットなどは映像として見応えがあるが、リアリティのある映像のおかげで、話がシリアスになってしまい、面白さが半減した感があった。

しかし、そんな中でも、そのシリアスさ、偽物の中の本物がかえっていい面白さにつながっていた部分もある。阿部寛の好演も然ることながら、それ以上にこの映画の最大の功労者は何と言っても、ハドリアヌス帝を演じた市村正親であろう。やはり舞台で古典作品に取り組んできただけあって、一番古代ローマ人っぽかった。偽物と分かっている状況下でも、あそこまで徹底したリアリティには笑わずにはいられない。

しかし、BGMの選曲が・・・『誰も寝てはならぬ』や『ある晴れた日に』は違う。
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