Tsuneno

テルマエ・ロマエのTsunenoのネタバレレビュー・内容・結末

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

阿部寛が好き。
この映画は、事前の宣伝をテレビで見ている限り、なんとなく「やっちまった感」も漂っていたんだけど、まあもう設定と配役が面白いので観に行くことにした次第。
ここ数年の阿部寛は、なんだかちょっと変なインテリってポジションで働く事が多いけど、今回もまさにその真骨頂という感じ。阿部寛(アベヒロシ役)ってところ。このあたり、一時期のブルースウィルスみたいだよな。


さて、本編。
まあ、今回は配役も演出も含めて、阿部寛にしか出来なかっただろうとは思う。逆に言えば、演出は役者阿部寛のイメージに引っ張られてしまった感も否めない。端的に言えば中途半端にTRICK臭が漂っている。一番残念だったのは、この中途半端さ。いやー、1つ1つ悪ノリが地味なんだよな。平日の昼下がりだったから劇場内はおじいおばあばっかりだったんだけど、たまに出てくるその地味なTRICK的演出(ワニが泳いでいる下に「ワニ」というテロップが流れたり、上戸彩がローマにタイムスリップした場面で「BILINGUAL」と表示されたり、途中からタイムスリップエフェクトが洗濯機に変わったり)に気づいている様子は皆無だったもん。
これがもし堤=TRICK=幸彦だったら、みたいな残念さはあった。


原作と同じなのかどうかわからないけど、その反面ストーリーは結構楽しかった。なんとなくうろ覚えなローマ史に絡むストーリーは絶妙とまでは言わないけど、かなり引っ張られるものがあった。原作を読んでみたいという気にさせたという意味では、原作者にとっては良い映画だったのかもしれない。


あ、それと上戸彩が結構良い役者なんだって事に気づいたのは、とりあえずみの映画を観た功績ではある。まあ、わざわざ主演映画をチェックするかと言われれば微妙なんだけど。
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