このレビューはネタバレを含みます
感情がコロコロ変わって、狂気が剥き出しになる瞬間がたまらなく良かった。
二人が一緒に画面内に出てくることもなければ視線を合わすこともなく、関係性が破滅に向かっていることがわかるカットが多かった。
特に最初の男の顔だけが見える長回しカット、レストランの窓に男の顔や表情が反射してるカット、限りなく異質で、でも自然な画だった。
最後らへんで二人がそれは車と自転車で並走するシーンがある。見つめるのではなく同じ方向を向くことが愛、的なことを誰かが言っていたけど、まさにそれだった。破滅した後にその演出をするのは切ない。