2/デュオの作品情報・感想・評価

「2/デュオ」に投稿された感想・評価

監督が本当にヌーヴェルヴァーグが好きなんだなあと感じる作品
アントワーヌのようなライオンヘアーのfragile、しかし西島さんは暴力で制圧するタイプのクズ男なので魅力や愛おしさを感じられず、ひたすら痛ましい話になってしまった…

2人の再会によって部屋を解約できて賃料が浮くというハッピーエンドと解釈した

あえてシナリオを書かないと言っていたが、登場人物が物語の空白を恐れているかのように会話・動きを積んでいるなあという印象を受けた…
構成だけをベースにシチュエーションに応じた即興演技を通じて今作は進んでいきます。だからといって、即興演技が良いとか悪いとかはあまり分かりませんでしたが、作品全体に流れる空気感と即興演技とうまく呼応したカメラワークが素晴らしいです。

カメラは基本的に長回しで、役者の即興演技をそのまま納めた印象です。最低限の流れを重視しただけのやや荒削りな会話が却ってリアルで、良い意味で演技のテリトリーに収まっていませんでした。その分前後の会話を摘んでいくと、少し感情的に飛躍してるかな、といった違和感があったのも事実です。だいたいのシーンは会話で構成されているんですが、それをあえて切り返しをせず、どちらか一方を後ろ姿で捉えています。表情を見せないことによって、感情の複雑さが際立ち、言動の曖昧さが浮き彫りになります。面白い演出です。

そして、主演二人の退廃的なショットが絵として非常に美しいです。特にラスト、優が洗濯物を取り込み、一人の部屋で横になるショット。家の暗さと外の夕日がマッチした陰影がとても魅力的です。キューブリック風の作り込んだ絵画的様式美やウェス・アンダーソン風の華やかな色調を詰め込んだ絵づくりも美しいんですが、今作のような、日常を切り取っただけの景色との融合こそが日本的で、一番親しみやすい絵だと思います。
shun

shunの感想・評価

5.0
ぬわああああ。
リアル。全部がリアルと言いたいのではない、ここまでリアルな瞬間が映画に存在するんだと思うシーンがいくつかあるってこと。最後の草むらのインタビューなどは、演出をみていると思えなかったものな。カメラ、美術、車と自転車並走は映画的。
全部本物っぽいより、わりときめにきてて、でも本物に見えたほうが良いところは本物に見えるからより凄い。
どこにいるの?
わかんねー

苦しいね

2018年80本目(25)
オレオ

オレオの感想・評価

4.5
演技すごい
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.7
「金くれ」のナチュラルさが凄い西島秀俊のクズっぷりと柳愛里の不安定にケタケタ笑う姿に惹きつけられる。
とにかく不愉快なコミュニケーションが続くのでちょっとげんなりしてしまう。ふと現れる破綻の予感、緊張の高まり、決壊という流れが繰り返される。
映像、撮り方、役者の演技は基本自然体。役者はボソボソ喋るしよく聞き返す。役者の映画という感じで自分の好みという訳では無いが、主役二人が魅力的なので見ていられる。赤色を統一的に使用することで最低限の劇映画らしさが保たれる。二人が別れた後は画面にも鮮やかな色が現れなくなる。
1カットで撮り緊張感を保つために鏡が効果的に使用される。
ちょっとジャームッシュっぽさも感じる。
おそらく1テイクでいくために、ジャンプカットや黒画面を挟んで時間が省略される。
インタビューが挟まれる形式は剥き出しの役者二人に更に「生」感を付与している。
milagros

milagrosの感想・評価

4.2
切り返しじゃ伝わらないことがあるんだなと、よくわかった。どんどん酷くなっていく西島秀俊の素行とか、見ていてつらい。でも、こうでもしないと生きていけないことがある。
何かあったら何でも言って 辛いことあったんでしょ

てふ

てふの感想・評価

3.5
諏訪敦彦監督のデビュー作。先の見えない役者志望の男とそれを支える女の別れを描く。撮影までに脚本が完成しなかったことによる、即興での演出はフィクション映画の文法を破ったものになっており興味深かった。単焦点レンズで据えられたままの長回しは、閉塞感漂う二人の関係性を写し出してくる。画面から切れていく役者の立ち位置や、切り返すことなく後ろ姿ばかりを捉えたショット、再開後の薄暗い室内での会話シーンなど、本来見えるべきものが見えないからこそ伝わってくるものもある。

180916 国立映画アーカイブ
ぴあフィルムフェスティバル  たむらまさき追悼特集
諏訪敦彦監督トークショー、35mm
映画一つにここまで嫌悪を抱くとは
>|