Tラモーン

ソウ3のTラモーンのレビュー・感想・評価

ソウ3(2006年製作の映画)
3.3
結局3作目まで続けて観てしまった…😇


鎖に繋がれ、爆弾により木っ端微塵に惨殺された男の死体が発見される。ジグソウ(トビン・ベル)を追う刑事ケリー(ディナ・メイヤー)はあまりに残虐な手口を見て、これはジグソウによるものではないと推理する。その夜、ケリーは何者かに拉致されゲームの被験者となってしまう。
息子を交通事故で失って以来、憎しみと悲しみに支配され復讐心に取り憑かれてしまったジェフ(アンガス・マクファーデン)が食肉処理場で目を覚ますと、そこには息子の死に関わった3人の人間が監禁されていた。
優秀だが夫婦関係の破綻した医者のリン(バハー・スーメク)は職場で突然拉致される。彼女が目を覚ますと、そこはジグソウとアマンダ(ショウニー・スミス)のアジトだった。リンは自分の命を人質に取られ、ある実験が終わるまでの間、末期癌に侵されたジグソウを延命させることを強いられる。


いや〜、前二作品が良過ぎたってことよね!
全然面白くないってことはなかったけど、やや冗長に感じられたし、ストーリーに納得の行かない箇所もある。前二作のタネ明かし的な意味合いもある作品なので、ちょっとストーリーの行ったり来たりが多くてごちゃついたところもあったかな…。

とは言え息子の命を奪い、自身の人生をも奪った人間たちへの復讐と赦しの間でジェフが揺らぐ様はかなり丁寧かつハードに描かれていて説得力があった。
犯人に軽い量刑を与えた判事を助けるために息子の遺品を燃やすなんてできるかな…。泣きながら犯人の男を抱き締めるシーンはジェフの人間性が垣間見えるいいシーン(装置がキッツいけど)。

それだけにラストシーンのジェフとジグソウの対決はハラハラしまくった。リンが選ばれた理由ともリンクしてて、やっぱり脚本上手いなって思ったし、ウワー!!ソッチカイ!!って頭抱えてしまった。あのバッドエンドだけはやったらアカン。

と、ここまでジグソウが仕組んでいたのは凄いなと思うんだけど、同時にアマンダも試したってのはなんか後付け感があって腑に落ちず。シンプルに1発の弾丸をジェフがどうするかってだけでよかったんじゃない?

というか、正直この作品はアマンダが全体的にノイズだったなー。
片足ぶっ潰してもそれを感じさせない執念のエリックにフルボッコにされるシーンは見応えあったけども。アダムのその後なんかも彼女のキャラクターのせいでジグソウの神秘性が損なわれたというか…。まぁそういう人間だったってストーリーか。

あとはまぁ本当に今作からグロ度が上がるのね。クサリヒキチギリーとかイタイタイイタイイタイって感じだし、ケリーのぱっかーん!も悪趣味過ぎるし、腐った豚の死体も無理過ぎる。
それになってったって歯車は酷い。外道過ぎる。

という感じで、ミステリーサスペンス的な面白さがかなり失われてしまったのが非常に残念ではありましたが、まぁシリーズ続けて観てある程度オチも付いたということで。
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