のほほんさん

ゲド戦記ののほほんさんのレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
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ここのところ映画館でジブリ作品を観る機会に恵まれ、ナウシカと千と千尋の神隠しに関しては子供の頃に観れれば良かったなあと思った。
しかし本作に関しては大人になってからで良かった。


クモ様怖えーっすよ。いやマジで(笑)
子供の頃に観たら号泣、かつトラウマ間違いなし。
なんせ私は子供の頃、まっくろくろすけがバーっと出てくるシーンも物陰に隠れて見てたくらい怖がりだったのだから(笑)



もう一つ印象的だったのは、動く絵と動かない絵のタッチの違い。背景となる動かない絵が油絵のようで、出来るなら一時停止してじっと見ていたいくらいに美しかった。


ストーリーはこれまた子供には難解だろうなあ。大人にとってもちと難しいけど、生と死、光と陰といった相対する要素や、バランスを取る為の魔法だったり、考えさせられる事が多い。
とりわけ、「死を否定する事は生を否定すること」という台詞は重い。


そんなこんなで本作は、ナウシカやもののけ姫など、多少難解でも子供が楽しめる可愛らしい部分がある作品と比べ、より大人向けだと感じた。


しかし、港町の描写やクモ様のお城の構造とか、レゴブロックで船とかお城とか作って遊んでいた自分の童心をくすぐられるものであったなあ。