このレビューはネタバレを含みます
デイビッドがユダヤ人とバレてからの後半はかなりイライラするけど、カンニングの犯人探しの会議のシーンで、人種差別の解決できない根深い問題が克明に表現されていると思う。
大事なのは宗教ではなく人柄だと、デイビッドの見方をしてくれる生徒もいれば、ユダヤ人への偏見を偏見だとも思わずに犯人だと信じる生徒もいて。
カンニングを目撃したケルトも結果的にはデイビッドを救った形にはなったけども、人種差別をしてしまう者の気持ちも擁護せざるを得ず、皆がいる会議の場では打ち明けられないもどかしさ。それがこの映画の全てを表してると思う。