このレビューはネタバレを含みます
少年のグダグタ冒険譚をダラダラと映し続ける一方で「1年後」の編集で父親はサクッと死んでしまう冷徹な編集が怖い。橋を破壊することで子供は通れるけど大人は通れない境界を作りあげ、パトロールを撒くけれども、車で先回りされる。大人にとっての道と子供にとっての道。
まあそんなことはどうでもよくて、いろいろと個人的な記憶に語りかけてくる映画だった。何を隠そう僕は鉄道の方の武蔵野線沿線出身だし、幼馴染のモーリーと一緒に鉄塔を辿ってみようと息巻いていたこともあった(未遂)。結局モーリーのお婆ちゃんの家あたりまでいけたんだったっけなあ。