ノッチ

歩く死骸のノッチのレビュー・感想・評価

歩く死骸(1936年製作の映画)
3.0
仲間を有罪にした判事を殺害し、その罪を出所間もないエルマンに擦り付けた弁護士・ノーランたち。

エルマンの弁護を引き受けたノーランは無実の証拠を隠蔽するが、殺人現場の目撃者がいた。

マイケル・カーティス監督によるホラー。

『歩く死骸』は、ワーナー・ブラザーズが制作した映画の一つで、ギャング映画とホラー映画を融合させたもの。

1930年代の最高のホラー映画の一つ。

といっても、ホラーなのかアクションなのかわからないけど、良い作品でした。

エルマンが間違って冤罪で処刑され、奇跡的に生き返り、最終的には彼を陥れた人たちに復讐する物語です。

時間は非常に短く、素早く動きます。

『歩く死骸』は1930年代の「恐怖」というジャンルの中で、興味深い映画でした。

マイケル・カーティス監督の演出は当時にしてはかなり良いと思います。

実際、エルマンにはかなり同情できます。

処刑前のシーンは、悲しいチェロの演奏や、刑務所の警備員と野球について冗談を言ったり、男の人生観など、エルマンの不当な処刑に至るまで物悲しい演出でした。

電気椅子に歩いて行く間に、犯罪の唯一の目撃者は、腐敗した知事に恩赦を呼びかけることを試みるので、死刑執行シーンはかなり悲惨です。

ほんと、腐敗した弁護士とその協力者には殺意が沸きます。

蘇ってからは不気味で気味の悪いような美しいような、ゾンビのようなフランケンシュタインのような。

エルマンが殺人犯を追いつめていく中で少し中だるみしたが、彼の不気味な荘厳さは興味を惹きつけ、それはすべて1時間の中に詰め込まれている。

歩く死骸は、何かを受賞したとかの作品ではないかもしれませんが、ターナークラシック映画に登場するたびに、新しいファンを獲得できると思いました。

ちなみに主演のボリス・カーロフは、ドラキュラやフランケンシュタインやミイラ映画でも有名です。
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