ウォレス

アメリカン・サイコのウォレスのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
3.9
鑑賞後すぐには気づかなかったけど、すげぇ面白いわこの映画。

いろんな解釈ができたので、様々なレビューやサイトをみたのですが、そこで「あーなるほど、面白い…」ってやっと完璧に理解できました…w

そしてラストのボクの解釈はたぶん間違っていた。
ボクはアホだからそういうことがよくある。


主人公のパトリックは自分大好きな完璧主義のエリート人間。
バッグのメーカーや時計、名刺の質や人気店の予約…彼と会社の仲間はみんな外見ばかりを気にし、競う。

しかしパトリックはそんな彼らとは比べ物にならないほど外見命のキザ野郎。
人一倍負けず嫌いで自分が一番じゃないと気が済まず、挙句の果てに殺しにまで走ってしまう変態サイコパス。

それほどまでに外見を気にしてしまう彼。
しかし殺人はエスカレートし、だんだん無差別になってただ血を欲しがりはじめます。

人を殺して自分が優位にたった気分になるというのが彼が殺しの欲求を止められない理由なのかもしれないですね。


しかし面白いのはここから。
殺しの欲求を止められずに人々を殺りまくる彼。
場所はエリート揃いの大都会。
しかし彼はなぜかいつまで経っても捕まらずに、のうのうと殺しを繰り返す。

では、なぜ誰もそれに気づかないのか…?
そこがとっても面白い。
エリート気取りのアメリカ人をこれでもかと皮肉った演出…ww

言われてみれば、あのシーンもあのシーンもあのシーンも……みんな気づけたはずなのに……ウシシシシッ


結局みんな自分が大好き。
主人公が、ただいきすぎたサイコパスだったというだけで、登場人物はある意味みんな同じだった。


わかった上でもう一度観るときっともっと面白いんだろうなあ〜( *´艸`)


それにしてもムキムキマッチョの血まみれ姿ほど変態にみえるものは無い……
クリスチャン・ベイルがどの映画よりもかっこよかったなあ…変態だけど…w
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