ちょっと何が真実か分からないサイコパス的な展開は『ジョーカー』っぽかった!
「サイコパス」って題材に沿った演出なのか知らんけど、
映画内ジャンルがコロコロ変わる印象。
いきなりホラーになったり、いきなりド派手なアクションになったり。
あともちろんエロ系、ホモも有り…(笑)
話としては本当に何が本当なのかわからなくて、
全部妄想なのかもしれないし、なんか…うーん、マジで分からんww
深読みしすぎると、「そもそもビデオすら借りてないんじゃないか」とか思えてくるww
とりあえず主人公は面白い(笑)
Christian Baleは昔からずっと格好いい。
冒頭の、使ってるスキンケア用品解説コーナーのとこ、肉体美と顔面のレベルが美術作品レベル。
セックス中に鏡に写った自分の肉体美に酔いしれてるところも、まぁ彼なら納得。
きっとビデオ撮影も、セックスを撮りたいんじゃなくて、「ヤってる俺様の肉体美」を撮りたいんでしょうねwww
あと名刺の良し悪しであんなに真剣になれるのには何か笑ったwww
劣等感感じるとすぐ殺そうとするのもお茶目www
音楽についても何かめちゃくちゃ語ってくるし…ww
てかBATEMANって、ちょっとBATMANに似てるね…って何の関係もない←
あとは声優陣のハイテンション演技がよかった(笑)
顔の見分けが付きにくかったから、声優の声を頼りに人物の見分けをつけてたからねw
というか、この映画、わざと見分けがつきづらいようにしてるっぽいな…。
「主人公の妄想でした」じゃなくて、
誰も彼もが、誰にも関心を抱いていないから、
人の名前を間違えるし、誰と会っていたのかも覚えていない、と。
ポールアレンは最後まで主人公のことをマーカスだと思っていたし、
弁護士も主人公の名前を間違えていた。
最後の弁護士との会話も、
たぶん弁護士は本気でポールアレンと食事したと思ってるけど、それは違う人…?
もしくは、主人公が殺した人物が、そもそも本当にポールアレンだったのかどうか、とか。
マンションのオーナー?も、明らかに殺人があった部屋でも、面倒だから白で塗りつぶしてとっとと次の住人を探す、と。
明らかに死体が入っていそうな袋を見ても、その袋のブランドのほうが気になってた男、とか(笑)
そうか。そういうことか。
主人公一人がサイコパスなんじゃなくて、
身近な人や出来事にすら関心を持たず、自分のステータスのみに夢中になっている社会全体を「サイコパス」と表現したのか。
これぞ『アメリカンサイコ』であると。
あと最後の
「罰を受けることもできない。自分を深く知ることもできない。何を言っても理解してもらえない。だからこんな独白には、何の意味も無い。」って、
何か凄まじい空虚感が印象的だった。
自分の行いに対して関心を持つ人はおらず、
話を聞いて欲しいと思っても、そもそも自分を自分と認識すらしてくれていない。(ラスト、主人公が弁護士に名前を間違えられていたように。)
そんな「関心のなさ」の頂点に、あのチェーンソー追いかけっこがある気がする。
あんだけ騒いでドアドンドンして、主人公もチェーンソーかき鳴らしながら追いかけてるのに、何もバレてないとか、もはやギャグだけど、
「関心のなさ」を表現するには最高のシーンだったと思う。
ギャグだけど。
(もしくはあのワンフロアごと or マンションごと買ってたのか?とか思ったり)
なんだよ、めちゃくちゃ面白いやんけ。