「アメリカン・サイコ」に投稿された感想・評価

二度目の鑑賞になる。原作が重厚だった(悪く言えばしつこかった)のをかなりコンパクトに纏めたという感じで、初見の時はそのコンパクトさが物足りなくて「愚作」と決めつけていたのだけれど、なかなかどうして悪くないじゃないか。クリスチャン・ベールの演技が実に見事であること(あの肉体美!)、映画にしか出来ないスペクタクルな場面の演出も……いやこれは陳腐と言えば陳腐なんだけれど「計算された陳腐さ」の枠の中に収まっているので逆に作品を味わい深いものに仕上げていると思う。流石に小説のエンディングの絶望感まで生み出すことは不可能だったかな、とも思うのはないものねだりなのか。あとやっぱり欲を言えば(もちろんウィレム・デフォーの胡散臭い佇まいも良いんだけれど)全体的に地味であって、もう少しデーハーでも良かったかな、という。まあこれもないものねだりなのだろう。思わぬ拾い物、といった経験。
クリスチャン・ベイルの美しいお顔と最高の演技を堪能できる映画。コメディとホラーの程良いミックス。
なにこの変態ナルシスコサイコ野郎w
このクリスチャンベール最高で笑ったw
噂の名刺バトルやっと見れた
どのシーンを切り取っても絵になる構図、とくに映画のエッセンスを詰めこんだオープニング、すばらしかった!
面倒に関わりたくないという自己保身的な人々の無関心さは、大量殺人をも凌駕する現代のサイコかもしれない...
とにかくせりふの言い回しや構図が大好きなセンスあふれる映画でした!
無関心というアメリカの現代病を突いてくる本作。

自分が思ってるほど他人は自分のことを気にかけていない、というところか。
記録
殺人衝動名刺バトル
再鑑賞。初めて観たときも衝撃的だったけど、いまだ褪せずに映画の持つパワーが凄い。

自分は殺しが趣味でも快感でもないごく凡人なので、こういうジャンルで特にハイになったりしないが、映画として迷いなく大胆に振り切ったセンスには脱帽。

なんといってもクリスチャンベイルの演技なくしてこの映画はありえない。役者魂凄すぎる。完全に憑依してる。肉体美と病的な神経質さと自己愛と。狂気の中にも思わずくすりと笑ってしまう病的な性癖を完璧に演じきっていて、見事としか言いようがない。斧を振り上げる前に、ムーンウォーク(?)したり、鏡を見ながら自己陶酔したり、名刺やレストランの予約に異常に執着したり、滑稽なほど大袈裟だから逆に面白い。誇張された演出が絶妙なコミカルさを醸し出す。

ニューヨークのエグゼクティブ達を風刺した演劇的な滑稽さは、作り込まれたショーを観ているようで、自分にしか興味がない鼻につく嫌な奴らのテンポのいい会話の応酬合戦も面白い。

映画の中の音楽も一役買っている。恐怖を煽る古典的なホラーぽいBGMではなく、明るい80年代ポップスを取り入れるギャップが、不気味でありながらもどこかコミカルな、彼の内面と外面のアンバランスな狂気を絶妙に表現している。

この映画に一も二もなく真面目に道徳的批判を始めるタイプは、映画がエンターテイメントだということを忘れてるのではと思うのだが。このクレイジーでアメリカンサイコな主人公に共感したり、同情したり、真面目に悪意を感じたり、ましてや理解などする必要はなくて、作り物とわかっていて、第三者的な立ち位置で楽しむ種類の映画。

サスペンスホラーではなく、風刺のきいた悪趣味なブラックコメディーと言った方がしっくりくる。ちょうどよく怖くて、ちょうどよく胸糞悪く、ちょうどよく嘘くさくて、たびたび大袈裟すぎてくすりと笑える。

映画というエンターテイメントとして、細部にこだわった演出、脚本、美術、演技の完成度の高さがこの映画に物語としての説得力を与えチープにさせない。あり得ないと知りながら、いつのまにかストーリーに引き込まれてる時点でしてやられてる。

すべてが主人公の妄想か、否かと議論されている作品だけど、そんな含みを感じさせる落としどころがまたいい。個人的には妄想おちではないと思うけど。

単なる一人のクレイジーなアメリカンサイコのストーリではなく、彼を取り巻く面々や社会の方が狂ってて、アメリカこそがサイコだと風刺しているところもミソ。
むずい、後でもう一回見るか〜〜〜
【上半期鑑賞映画寸評:2017🔪】
《心の隙間を埋める時間》

She's an American beauty〜♪
I'm an American psycho〜!!
She's an American beauty〜♪
I'm an American, I'm an American!
American Psycho♪( ´▽`)
I'm an American, I'm an American♪( ´θ`)ノ
I'm, I'm, I'm an American psycho〜♪(´ε` )

あっ!(´⊙ω⊙`)! 失礼しました🙇🙇‍♀️
大好きな歌手、Fall Out Boyの曲「American Beauty / American Psycho」を歌ってました🎶
この曲と今作の関連は皆無だと思いますが、歌いたくなったので…笑
『アメリカン・ビューティー』のレビューを投稿する時がくれば、同じことをするでしょうね〜(*´꒳`*)

まあそれはいいとして、今作は常軌を逸した描写の中にこそ深いテーマが詰まっているという珍しいタイプの作品でした!

常軌を逸した描写の連続だとスプラッターとかホラーとかそういう系統の作品にジャンル入りしてしまうので、普通ならドラマ的描写の中に狂気を詰め込んでおいて、観る側に驚きを与えるのですが、今作は敢えてその逆を突いているのに、全くその深いテーマ性が失われていないところが凄いなと思いました。

若々しいクリスチャン・ベールが、実在する人物かの様に演じているおかげで現実味が増しているのも面白い! 確かな演技力あっての絶妙な役どころでした(*´∇`*)ノ

特に印象的だったシーンは、
〈名刺バトルロワイアル〉
〈全裸チェーンソーが女性にジャストミート〉
〈SEX中に自分のイカした肉体美を確認〉
でした。

テーマとしては自己愛、虚無、劣等感、見栄、意地、潜在無意識、地位、現実、まだまだある。

ブラックユーモア満載だし、アメリカ🇺🇸🗽🍔の現実を映し出したかの様な隠された真実が既にブラックで斬新な試み。

主人公が迎えたラストの意味とこの映画の解釈を幾重にも重ねたくなる…そんな意外にも深みのある作品でした🙌


【p.s.】
今月で2017年上半期も終わりを迎えるので、その前に投稿できていない1〜6月の鑑賞作品を寸評で投稿しています。

40〜50作品ほどありますので、いつもとは違い極々短いレビューで投稿しますが、暇があれば付け加える予定です。

よって、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年6月8日に投稿している《『イップ・マン 葉問』評》内の【p.s.】後半部分をご参照下さい。
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