抹茶マラカス

バットマン フォーエヴァーの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

3.9
ティム・バートン版3部作の中で一番好きだと思ったら、俳優代わってるし、監督代わってるし、そもそも4部作だった。
 リドリーとトゥーフェイスの2人のヴィランは割とはっきりとした動機の見える悪役だし、目的もはっきりしているので見ていてイライラしない。その上で、過去のブルースと同じ境遇のロビンを登場させることでブルース・ウェイン、バットマン自体のアイデンティティに関しても自己言及する作りは良かったと思う。
 何もなしえていない状態で、ピンチだからとパートナーとロビンが呼ばれることや、トゥーフェイスはバットマンを倒したいが、ロビンの仇敵であり、リドリーはブルース・ウェインを見返したい、という微妙な捻じれによって目的ははっきりしているのに手段や対戦相手が少しズレているところがあったのが勿体ない。特にロビン周りはパートナー呼びされて付いてったら只のピーチ姫状態では話にならない。バットマンの絶体絶命を救って、ラストでパートナーと呼ばれれば1億点では。