鍋レモン

仮面の男の鍋レモンのレビュー・感想・評価

仮面の男(1998年製作の映画)
4.2
⚪概要とあらすじ
文豪アレクサンドル・デュマの原作「鉄仮面」をディカプリオを主演に迎えて映画化した文芸作品。

1662年、フランスのパリ。若き暴君ルイ14世の圧政下、民衆は飢えに苦しんでいた。しかし彼には隠された秘密があった。彼は地下牢に双子の弟フィリップを幽閉していたのだ。引退をしていた三銃士たちはこの事実を知る。彼らは鉄仮面をつけられたフィリップを救出し、仮面舞踏会の日に王を入れ換える計画を企てる。この計画は一度は失敗し王に追いつめられはするものの、最後にはルイ14世と仮面の男の入れ換えに成功するが……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“静と動 繊細と大胆 優しさと激しさ”

「入るのは簡単だが出るのが大変なんだ」

⚪感想
小説の映画化作品。

イケおじ銃士4人とイケメン王子2人。
それぞれの演じ方や吹き替えが上手くて面白い。

友情や恋、絆、信頼、信念。
王道ではあるものの楽しめる。

1998年なので産まれた年の作品だった。

それぞれの思いや大切にしているものが違っていて良い。

仮面をオペラ座の怪人的なやつを想像してたら本格的な鉄仮面でビビった。

レオナルド・ディカプリオ。
一人二役。ルイとフィリップどちらも同じ人間が演じているのに違う人っていうのが表情から見て取れる。吹き替えも冷たい感じのルイと優しさがあるフィリップの違いが美味かった。
ルイが悪人、フィリップ善人と言いきれない人間らしさがあってどちらも好き。
ドラゴンボールでトランクスの声を当てている草尾毅さんが吹き替え。

ジョン・マルコヴィッチ。
若い若すぎる。面影あるけど今と髪型が違いすぎて最初分からなかった。
後半めちゃくちゃかっこいい。

ジェレミー・アイアンズ。
好きにならん人いるかって言うくらいイケおじ。ダルタニアンも好きだけどアラミスが1番好き。

ジェラール・ドパルデュー。
こういう女好きでフラフラしながらもなんだかんだ協力してくれる人好き。

ガブリエル・バーン。
何か秘密があるが…の人。影の主役。
まさかのユージュアル・サスペクツのキートンで驚き。

簡単な作りだけれど楽しめて驚きもあって切なさ、愛がある作品だった。



⚪以下ネタバレ




⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
かつてルイ13世の下で勇名を馳せたアラミス、アトス、ポルトスの三銃士は現役を退き、彼らと友情を交わしたダルタニアンは銃士隊長としてルイ14世に仕えていた。しかし、ルイは戦争によって国力を疲弊させ、貧困に喘ぐ国民を顧みない態度を示すなど、忠誠の対象となるには程遠い国王だった。そんな中、ルイはアラミスを呼び出し、「反乱を指揮するイエズス会の指導者を探し出して暗殺しろ」と命令する。同じ頃、アトスは息子ラウルが銃士隊に入隊し、ルイの園遊会で恋人のクリスティーヌに婚約を申し込む話に喜びを感じていた。しかし、園遊会でクリスティーヌの美貌に惹かれたルイは、彼女を手に入れるためにラウルを戦争の最前線に異動させる。憤慨するアトスだったが、ダルタニアンの説得で怒りを納めるが、後日「ラウルが戦死した」という知らせを聞き激怒し、ルイとダルタニアンへの怒りをぶつける。

アラミスは教会の地下墓地にアトス、ポルトス、ダルタニアンの三人を呼び出し、「ルイを国王の座から引きずり落とすために協力して欲しい」と頼み込む。アトスとポルトスは協力を快諾するが、ダルタニアンはルイへの忠誠を優先し、申し出を断る。三人はある人物が幽閉されている監獄に向かい、鉄仮面を装着させられている男を助け出す。その男はルイと瓜二つの容姿をしており、アラミスは男の正体を語る。男の正体はルイの双子の弟フィリップであり、ルイの命令を受けたアラミスによって鉄仮面を装着させられ幽閉の身となっていた。アラミスはルイとフィリップをすり替えようと考えていたが、話を聞いたアトスとポルトスは反対する。フィリップも突然のことに戸惑うが、アトスの「息子が死んだことが無意味ではなかったことの証明をしたい」という告白を聞き、国王になることを決意する。同じ頃、戦死する直前にラウルが送った手紙を受け取ったクリスティーヌは悲嘆に暮れ、貧困と病気に苦しむ家族を救うためにルイの愛人になった自分を責める。

三人から国王の立ち振る舞いを叩き込まれたフィリップは、ルイが主催する仮面舞踏会に紛れ込み、ルイと入れ替わることに成功する。フィリップは、アラミスから事情を聞かされた母アンヌと再会するが、そこにクリスティーヌが現れ、ラウルが戦死するようにルイが仕向けたことを非難する。フィリップはクリスティーヌに償うことを約束するが、普段とは違い他者に配慮する「ルイ14世」に不信を抱いたダルタニアンは、銃士隊に宮殿内を捜索するように命令する。アラミスたちはルイを連れて地下水道から脱出しようとするが、銃士隊に見つかってしまい、フィリップが脱出に失敗して捕まってしまう。ルイは三銃士を殺すようにダルタニアンに命令し、フィリップに再び鉄仮面を装着させてバスティーユ牢獄に幽閉する。同じ頃、絶望したクリスティーヌがルイの部屋の真上から首を吊り自殺する。

アラミスたちは地下墓地に逃げ込み、そこでダルタニアンが残した手紙を見つける。手紙にはフィリップの居場所が書かれており、三人は銃士時代の制服を身にまといバスティーユ牢獄に向かう。一方、ダルタニアンもアンヌに別れを告げてバスティーユ牢獄に向かうが、部下のアンドレからの報告を受けたルイも銃士隊を率いてバスティーユ牢獄に向かう。無事にフィリップを助け出したアラミスたちは脱出しようとするが、駆け付けたダルタニアンから牢獄が包囲されたことを告げられる。直後にルイが銃士隊を率いて牢獄に乗り込み、アラミスたちを殺そうとする。五人は銃士隊に追い詰められ、ルイに降伏するように命令される。フィリップは自分の命と引き換えに彼らの助命を試みようとするが、ダルタニアンに止められ、その際に「フィリップは、ダルタニアンとアンヌの間に生まれた子供だ」と告げられる。

ダルタニアンはフィリップを守るために戦うことを決意し、アラミスたちと共に銃士隊に突撃する。ルイは銃士隊に発砲を命令するが、三銃士の伝説を畏怖する銃士隊は狙いを外し、攻撃を止めてしまう。ルイはフィリップを殺そうとするが、ダルタニアンはフィリップを守ろうとして盾となり刺されてしまう。ダルタニアンはフィリップやアラミスたちに看取られて息を引き取り、彼を尊敬していたアンドレはルイを取り押さえて引き渡し、再び入れ替わったフィリップは「鉄仮面」になったルイを幽閉するように命令する。ダルタニアンの葬儀を終えた三銃士は、アンドレたち銃士隊に敬礼で見送られる。その後、フィリップはルイに恩赦を与えて監獄送りだけは免除するが、罰として一生仮面を付けさせた上で田舎の家に幽閉する。三銃士に支えられながら偉大な国王「ルイ14世」としてフランスの黄金時代を築き上げていく。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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