tipsy806

顔のtipsy806のレビュー・感想・評価

(2000年製作の映画)
3.8
2000年キネ旬1位は、逃亡犯話が気づけば人生讃歌になってゆく凄い熱量の藤山直美ショーであった。

これまでの鬱屈をバネにしたかのようにはじける主人公。逃亡しているのに生き生きとしていき、別人レベルに表情(顔)が変わっていた。関わる人間によって性格が変わり生き方が変わり顔が変わるんだな。

罪を犯しているが、話の中で後悔も反省もする様子が見えず、むしろ無かったかのようで、犯罪者になって初めて解放されるという部分はいたたまれないが、そんなこと彼女は気にしていない。どこまでもどこまでも突き進む。ピュアな主人公を愛しく思ってしまって悲惨な話なのに笑えてしまうところが藤山直美の凄さなのかもしれない。
WOW WAR TONIGHTの歌い方、思い出すといまだに笑えるわ笑。
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