カント

カラーパープルのカントのレビュー・感想・評価

カラーパープル(1985年製作の映画)
4.0
実父からのレイプ、義兄からのレイプに逃げ惑う黒人少女姉妹の感動ドラマ。

【アタラクシアの余談】2013年にスイスで起こった人種差別。高級ハンドバッグ店へ入った黒人女性が棚の上の370万円のハンドバッグを見せて頂戴とお願いしたら、店員は「あなたに買えるような物じゃないから見せられません」と言って黒人女性の要望を突っぱねた。その黒人女性の正体はオプラ・ウィンフリー。本作でソフィアを演じた快活な女性だ。
オプラ・ウィンフリーは、TV番組の名司会者で『アメリカで最も影響力のある黒人女性』のNo.1💡その個人資産は2800億円らしい。
※日本の黒柳徹子やタモリ等、足元にも及ばない。

▼2013年のスイスでのオプラ・ウィンフリー人種差別のニュースは日本でも流れたけれど、残念ながら日本ではオプラの知名度が低いので、小さく報道されたのみ。
資産家のオプラなら高級ハンドバッグ店を店ごと買えたのに。

▼オプラ・ウィンフリーは、少女時代、14歳で出産しています。
これは本作のヒロイン、セリーの14歳で出産と言うエピソードとリンクしています。女性の方は分かるでしょうが…14歳と言う年齢は、平均して初潮が始まる時。つまり生殖器官のOKサイン。
20世紀初頭の黒人女性への扱い方を痛々しい程に如実に描き出した本作。

元気いっぱいのイメージしかないウーピー・ゴールドバーグの、従順な中に垣間見える芯の強さの演技が素晴らしい!
シャグの歌う「セリーのブルース」が心に染みました😌✨
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