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Jam Films 2の8637のレビュー・感想・評価

Jam Films 2(2003年製作の映画)
3.3
「机上の空論」
これだけは好きすぎて何度も観ている。ラーメンズの革新的な映像ネタである「ジャパニーズトラディション」のフォーマットでここまでの大作を作れたのは素晴らしい。ネタ部分が映画部分の壮大な伏線となって、最高に純粋なラストとして回収される。キリンジも大好きなので余計に泣ける。小林賢太郎の"こんなマンガみたいなやついないだろ"感がウケる。
このシリーズはほとんどYouTubeに上がっているので観て欲しい。外国人に向けて簡単に嘘を言い放つし、構造について真面目に話すことでギャグの面白さから冷まさせる。そんな毒々しさと音楽のないシュールな映像が合ってて面白いんですよ。

「CLEAN ROOM」
イマイチ内容が掴めてないんだけど...屋上のシークエンスが美しいのがさすがMV監督、って感じだった。あとは韓英恵の無慈悲さ。

「HOOPS MEN SOUL」
これも、良くも悪くも映像だけって感じ。カッコいいけどね。借金取り・黒木の人物説明のくだりは憤りを感じるレベルだった。女性の「私を金で買うの?」っていう言葉は納得できるようで自分勝手。失速してるラストが少し冷める。

「ファスナー」はMr.Childrenの曲から生まれた映画でもあり楽しみにしてたけど、なぜか収録されてなかった。いつか観たい...!
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