ジョー

ウォーターワールドのジョーのレビュー・感想・評価

ウォーターワールド(1995年製作の映画)
3.7
想像してたより普通に楽しめて悔しい...笑
前半は海洋マッドマックス、後半は海洋インディー・ジョーンズって感じ。ていうとかなり凄そうだけど笑 でも実際アドベンチャーとして普通に面白い。
まあファミリー向けなのでストーリーは陳腐だし、主人公がミュータントである背景とかも全く語られないけど、ハリウッドのエンタメ映画だしそういうジャンルだから問題なし。

とはいえ、かなりユニークな点もいくつかある。まず設定が飛び抜けてる。地球温暖化が進み極地の氷が溶け文明ごと陸が全て海に沈んでしまった、という世界観。
文明崩壊後の世界で希少な物資を奪い合うという点ではよくあるディストピアものだけど、まさかずーっと海の上とはねえ。

他にもセットとかガジェット、演出や見せ方にかなりこだわりを感じる。主人公が乗る胴が3つあるデカい船とか最高。仮にも主人公が乗る船なのにロマン全振りの珍妙な造形にするあたり普通じゃない。なんで雨も風も波もほとんど防げなそうなのに変な機能ばっかり充実してるんだ笑
でもあの船が海上を優雅に疾走してるシーンはたまらなくカッコイイんだよなあ。
最初の海上要塞みたいなのもワクワクする。

他にも、主人公がエノーラに泳ぎを教えるシーンは映像と音楽が相まって幻想的とすら言える。
最後のバンジーで助けるシーンも、アクションもユーモアもあって良い演出だと思う。

なんというか、全体的にまず最初に撮りたいシーンなりアクションなりガジェットなりがあって、それを王道のストーリーで繋ぎ合わせたって感じ?筋よりもポイントで楽しむ映画な気がする。
観る人によって評価別れるタイプの作品だと思うけど、ディズニーとかのアトラクションに乗るような気持ちで観るとちょうどいい。
ジョー

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