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DISTANCE/ディスタンスのnanaのレビュー・感想・評価

DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)
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手持ちのカメラで撮影されたドキュメンタリー風の作品。

カルト教団が起こした無差別大量殺人事件。
もろにオウムの地下鉄サリン事件が元ネタなんですが、その事件の実行犯たち(教団により殺害され、後に教祖も自殺)の遺族が集まり、実行犯たちが過ごしたロッジで一夜を過ごす…という物語。

こういうシーンを撮りますということだけ伝えて、後は自由に喋ってくださいというような撮影をしています。
近年是枝監督が子役演出によく使っている技法と同じなのかな。
俳優さんたちが喋る時に間があったり、ふたりが同時に喋り始めたり、そういうシーンもそのまま使われています。

過去パートで描かれる遺族の兄、旦那、妻など身近な人が教団にはまっていく過程が、「実際こんな感じなんだろうなぁ」とリアルに感じます。
今もどこかにきっとオウムのような教団が存在するんだろうし、普段何気なく接している人が実は…ということがあるかもしれない。
またサリン事件のような悲劇が起こらないことを祈るばかり。
被害者だけでなく、加害者にだって家族がいる。