スキピオ

ロッキー2のスキピオのレビュー・感想・評価

ロッキー2(1979年製作の映画)
3.5
<勝利者などいない>

一作目に続いてちゃんと観たのは初めて、その2。

前作での事実上の勝利から一躍有名人に、結婚、マイカー購入、CM出演、幸せの絶頂。

かと思いきや、学もない彼の幸せは長くは続かず、一方アポロもまた勝利者でありながら「微妙な判定勝利」から中傷にさらされ屈辱を味わい、どちらも栄光から一度地にまみれるのは、(当時にしては)リアルだと思った。

本筋とは関係ないけど、ロッキーの代名詞の一つらしい身近なものを使ったトレーニングは、初期ドラゴンボールの亀仙人の変な修行の引用元なのかなーと思ったり。

中盤の中だるみと続編ゆえのエネルギー不足感はややあるけれど、ロッキーが街のヒーローでもあり、メタ的にもアメリカのヒーローになったことを示す、「圧巻の大ランニングシーン」には、小難しいことを忘れて「おおお!」とテンションが上がった。

二人の王者の栄光と転落、そしてもう一度リングへ、というベタながらも"リングで生きるしか無い男たち"が「再戦」に向けて、徐々に外堀が埋められていく。そのプロットのシンプルさが良かった。