ホイットモア大統領

ロッキー2のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ロッキー2(1979年製作の映画)
4.4
『クリード 炎の宿敵』に向けて再鑑賞。

スタローンが監督・脚本・主演を務め、前作のラスト直後から始まる2作目。
80年代のシリーズは完全にエンタメ作品と化すが、本作は伝説の1作目に負けずとも劣らずのドラマ作品。

まず、ロッキーがアポロと再戦をするまでの流れが完璧!

貧乏人から一躍時の人となったことで後先考えずに金を使ったり、学のなさや生真面目さが災いしてCM撮影が上手くいかなかったり、不況の波にさらされたり…、生き方が不器用過ぎるがゆえ、普通の生活ができないロッキーに心が苦しくなる。
対するアポロも、前作のプライドの高さを活かした設定になっているので、再選宣言に不自然さはない。

そして、本作と次作のエイドリアンは、嫁キャラクター史上屈指の献身さを見せる!
この2作での彼女の覚悟があったからこそ今のロッキーがあるわけで、夫婦二人三脚での成長物語になってるのが、シリーズが全方位から評価される所以の一つかと。
だってあんな状況になってるのに「勝って…」はズル過ぎだろ…。

また、前作から3年経過していることもあり、試合シーンの迫力は倍増!前作以上に背負うものが増えた2人の一歩も引かない打ち合いに熱くなること必至!
もちろん、ミッキーの究極の飴と鞭も健在笑

全然関係ないけど、『ロッキー』といえば!のランニング・シーンにおいて、子供たちが大挙して登場するのに加え、季節設定といい、赤いハチマキといい、何となくクリスマスを想起させるから24-25日にかけて見ました笑