ユミコ

居酒屋のユミコのネタバレレビュー・内容・結末

居酒屋(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この作品を観終えて何と後味の悪いことか……
何かに例えるとすれば……

ある日 楽しくお散歩していたらいつの間にか暗いトンネルの中に入り込んでいた。
当然 戸惑いはしたけれど走ればすぐ出口があるのだし!と走りだす。
途中歩きながらもまた走る。
でもまだ出口が見えない。
途中つまづいて転んだりしたけれどまたすぐ立ち上がりひたすら走る。
でも走っても走っても 一向に出口の明かりが見えてこない……もうクタクタに……。
でもやっと!向こうに明かりが見えてきた! という時にまた転んでしまった。
今度は立ち上がることができない……!ずーっと走ってきたから身も心ももう疲れ果ててしまい立ち上がる気力も体力も無くなってしまった…… もう出口の明かりがハッキリ見えているのに……。
そこまで辿り着きたいとも思えなくなっていた。
ここでいいやと、その場に立ち止まってしまった。
歩きたくなくなった。
出口はすぐそこなのに……!

こんな残念な結末でした……。

最後の主人公の姿、表情は忘れることができません。
ユミコ

ユミコ