街の片隅で生きる孤独な男が恋をするも…アキカウリスマキ監督による<敗者三部作>の最終章。
敗者三部作はいちおうこれでコンプリート。それだけに今作の主人公がいちばん負のオーラを感じる。背筋のせいなのか何なのかよくわからないけど、どっぷり染み込んだ負け犬根性。
そんな孤独な男にある日突然近寄るいかにも怪しい女。女は洒落たジョークひとつ言えない無口な男でもデートし続ける。その後の紆余曲折の展開は映画でぜひご確認を。(´・ω・`)
敗者三部作の中でも今作において特筆すべきはラストカット。どれだけ理不尽な境遇へと主人公を追い込もうと、アキカウリスマキさんは希望を添えてくれる。
どれだけ少なくても1本は誰にでも好意のベクトルが向いてるのかもしれない。ただ気づかない、気づけないだけ。