Jean

街のあかりのJeanのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
4.0
人間の忠実さ、純粋さに対して鋭く刃を向ける物語は刺々しく、苦しかった。コイスティネンの優しい性格と誠実さに漬け込む悪に決して敗北しないぞという強い気持ちが感じられた。

カウリスマキの無駄のない映画表現と音楽の使い方から登場人物たちの性格や心情が見え隠れする感じが物語と合っていたと思う。

相変わらずラストは少し弱いが、カウリスマキなりの小さな前向きさと作品全体を通して見やすかったことを含めると個人的に好きな作品ではあった。
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