一期一会。世界の5都市での夜の出来事。たった20分弱のタクシーの乗車時間にも、十分ドラマがありました。派手なアクションや華やかなミュージカルがなくても、運転手とお客のやりとりだけでお腹いっぱいになれる映画。夜観るのが断然お勧めなオムニバス形式の作品です。
LA、NY、パリ、ローマ、ヘルシンキが舞台の5つの物語。
① in LA / 整備工になりたいというヘビースモーカーな若い女性タクシー運転手と映画スターのスカウトウーマンの話。運転手ボーイッシュでかわいい。
② in NY / タクシー捕まえるのに苦労していた男性とまともに運転できないタクシー運転手(？)兼道化師の話。ヨーヨーとヘルムートがお互い名前を揶揄う様子が愉快。義妹との口論も面白い。お揃いの帽子がかわいい。
③ in パリ / コートジボワール出身の男性運転手と盲目女性の話。女性の"映画を感じるの"って言葉が良かったなー。"映画＝観る"っていう一般的な認識を覆したような表現で。
④ in ローマ / お喋りな運転手と神父のような見た目の男性(本当は違う)の話。女に飢えてもカボチャと羊を性欲処理に使うのは駄目だろう笑 とにかくジーノのマシンガントークが迫力ある。
⑤ in ヘルシンキ / ミカというタクシー運転手と3人の酔っ払いの客の話。ミカは5人のタクシー運転手の中で一番まともな人物な気がする…。不幸自慢が始まるのかと思いきや、しんみりとした展開。
2番目のNYのエピソードがお気に入りです！
時差あるから指している針は違うけど同時刻の5つの時計、そして地球儀から5都市へ拡大するこの演出も好き。ちょっとヘンテコな音楽も、不思議なストーリーによく合っていていました。
"グッド・オールド ワールドの思い出"
