べーやん

水曜日のエミリアのべーやんのレビュー・感想・評価

水曜日のエミリア(2009年製作の映画)
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U-NEXTでは作品の見所が記載してあるのですが、「ナタリー・ポートマンが製作総指揮と主演を兼ねる熱の入れようで…」とあって。熱の入れようでっていう表現に面白さを感じてしまい、鑑賞。笑

決して明るい内容ではなく、ラストに爆発的なハッピーエンドが待ち構えているわけでもなく、「刺々してしまう時ってあるよなぁ。」と、終盤20分くらいまでずっと心が苦しくなるストーリーでした。
自分でいっぱいいっぱいで、他人の気持ちを考える余裕のない主人公。継子の不安定さも、旦那の立ち位置も絶妙だった。

別に怒りたくて怒ってるわけじゃない。
誰かの一言につっかかって気になって、わざわざ揚げ足をとってしまったり。悪いようにしか考えられなくて、相手を傷つける気はないのに、口から出るのは本当に思ってることと逆のことだったり。優しくされても、素直に受け入れられなくてはね除けてしまう。
本当に望んでることは、誰かにぎゅっとされたり甘えたいだけなんだけど素直になれないんだよね。

そんな感じの気持ちがほとんど続きましたが、
「I love you 」「I know. Me too.」に救われた作品でした。

追記
「君は愛する人に厳しい」「娘を亡くしたら何でも許されるのか」などなど、グサッとくる言葉が多数。