菩薩

大いなる西部の菩薩のレビュー・感想・評価

大いなる西部(1958年製作の映画)
4.2
あちらを立てればこちらが立たず、水源地と心のオアシスを巡る対立を、紳士然としたグレゴリー・ペックが最小限の犠牲でさらりと解決していくドラマチックな西部劇。

争いごとには銃が登場、そこからはなし崩し的に「目には目にを、歯には歯を」の骨肉の争いにではなく、あくまで公正中立平和平等的に、四角いペックがまぁるく治めまっせ、大地もでかいがペックの器もでかい。

はじめは馬すら乗れないボンボンの、みんな仲良くやりましょうよ精神に周りがほだされていく様がとても面白い。それでも譲れぬプライドは、しょうがないから決闘だと、向かい合う二人のジジイ。そこを止めないのもまた紳士の振る舞いか。ジジイ好きにはたまらんラスト。

こちらのジーン・シモンズはめちゃくちゃ小顔。
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