YasuyukiMuro

大いなる西部のYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

大いなる西部(1958年製作の映画)
4.0
監督ウィリアム・ワイラー、主演グレゴリー・ペックの西部劇。このコンビは『ローマの休日』と同じなんですね。
牛の水場を巡って対立するテリル家とヘネシー家はまさに一触即発。そこに東部出身の優男ジェームズがやってきて、巻き込まれていくんだけど、、

グレゴリー・ペック演じるジェームズがなんとも魅力的。西部劇なのに闘わないヒーロー^ ^、一見、頼りなく見える彼の振る舞いに婚約者のパトリシア(テリル家の娘)は苛立つばかり、でも彼には彼なりの強い信念があって、その器はひたすら大きい。

また、テリル家(父、娘、牧童頭)と、ヘネシー家(父、息子)、其々の家族の物語としても面白い。バカ息子に悩む父親、甘やかされて育った娘、ギクシャクする子弟関係、、、ドラマが沢山詰まってます。
もちろん色恋もあるけど、娼婦なんかは一人も出てこない、爽やかで健全でちょっとお高くとまった感じ(←これはこれで面白い^ ^)

マカロニウエスタンから入った自分にとってはこんな西部劇も新鮮。166分の長尺ですが全く飽きませんでした^ ^
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