高校生のころ、町山智浩氏が「マリオ・バーヴァの影響でこれが作られた」と書いてるのを読んで見てみたら何だよダセエアイドル映画じゃねーかと壮大にズッコケました。90年代にこれを見るとちょうどダサダサに見える極地だったかもしれない。
その後、最初につきあった彼女が「ハウスいいじゃん」とか言うので一緒に見てみたらこういうキッチュの極みみたいな過剰演出がいいのかなあとか単純に流されてこれもアリなのかなとちょっと見方が変わる。
3回目に2010年代の爆音映画祭。やっぱダサいんじゃないか??とかなってしまう。爆音楽しかったけど。そういえばその時の上映に大林監督ご来場してたな。映画館で見て、やっぱ謎にカルト人気あるんだなー、と実感。たしかTrash-up関連の企画かなんかで、21世紀に入ってからの悪趣味カルチャーがこれを再発見した、という側面があったと思う。
ほんで今日4回目、10年前よりは大林映画に親しんできたので、あ、そうかこれは紛うことなき大林映画だ、という観点からもエンジョイできるようになる。何周か回ってもはやダサいとか超越。しかしとにかく正の記憶にしろ負の記憶にしろ刻み込まれてしまう作品で、こうしていちいち見た時のことを克明に思い出せる映画というのも稀有ですよね。